Conspiracy Theorists(陰謀論者)
●画像引用 STEVE JACKSON GAMES
『その3』では、前回に引き続き以下のサイト『Skeptoid』におけるマッドフラッド理論についての記事を翻訳します。
★Skeptoid(Tartaria and the Mud Flood)
ただ、その前にイルミナティカード〈注1〉『Conspiracy Theorists(陰謀論者)』を紹介したいと思います。
カード文には以下のことが書かれています。
This powerless and much-mocked group is prized by the Illuminati, because their wild ravings often contain useful ideals!
この無力で多くの人々にバカにされる連中は、イルミナティに珍重されている。なぜなら、彼らの荒唐無稽な戯言には、役に立つ理想も少なからず含まれているからだ!
意味深な内容ですね。
陰謀論者の中には『突飛で壮大な説』を語る者たちもいますが、彼らの声が大きいほど、真実に近い(かもしれない)意見のインパクトは弱まります。
トランプ元大統領を支援した『Qアノン』、そして(言うまでもなく)このブログ『𒀭Sky Orackle』の管理者も、『真の陰謀』を晦ますことに貢献しているのかもしれません。
(おいおい…… \( ̄∀ ̄*) )
え? なんでこのイルミナティカードを取り上げたのかって?
それは読者の皆様のご想像にお任せします。
では、次章(翻訳)にお進みください。
【注釈 1】
■注1 イルミナティカード
イルミナティカードはカードゲームだが、その絵柄が社会的な出来事などを予言しているという噂があり、『予言書』あるいは『イルミナティの計画書』といわれることもある。
Tartaria and the Mud Flood(タルタリアとマッドフラッド) 後編
A Primer on Mud Flood Theory
画像はマッドフラッド理論の入門書『Mud Flood 101 A Primer on Mud Flood Theory』です――興味の余り、購入してしまいました(笑)。
ただ、その書評を見ると、内容はインターネット情報の寄せ集めのようです(あと『80ページ余り』と内容が短い)。
●画像引用 Mud Flood 101 A Primer on Mud Flood Theory
シアトルの建造物
画像は、マッドフラッドでマッドフラッド理論にて引用される写真の1つです。
上記の説で語られるシアトルの地下建造物の話は、真相としては20世紀初頭からの工事が原因のようです。
●画像引用 AtheistDominion、Pinterest
ロバート・ワドロー(左)
画像は、ロバート・ワドロー(左)とその父親(右)です。
ロバートの父親も高身長(182cm)ですが、両者を見比べても、ロバートの体格は目立ちます。
なお、ロバート・ワドローは非常に温厚な性格として知られ、人前では怒ったことがなかったそうです。
●画像引用 Wikipedia
巨大な扉
上記の画像は、マッドフラッド理論にて引用される写真の1つです。
マッドフラッド理論において、この巨大な扉は、巨人が生活していた証拠として主張されることがあるようです。
確かに、画像の扉の大きさは不自然ですが、歴史上では、ルネサンス期にこのようなものが造られました。
この理由について、(英語サイトより探ってみたところ)どうもルネサンス期の建築における美意識の問題〈注2〉から扉を大きくする必要があったそうです。
建物の内部空間が高い構造になった場合は、扉もそれに相応しい高さ(大きさ)が求められたとか。
故に、類似の扉がある他地域の建物に関しては、(施主の趣味故に)ルネサンス期の建築を参考にした可能性が高いといえるでしょう。
ただ、さすがに不便なので、このような巨大な扉には『人間サイズの小さな扉』がはめ込まれていることが多く、そちらの方が常用されていたそうです。
※これがない場合は、別の常用扉があったと思われます。
なお、マッドフラッドの書籍『Mud Flood 101 A Primer on Mud Flood Theory』にて引用されていた『大きな扉を映した写真』の1つ(画像の写真)は、『大きな扉と小さな扉が重なった構造』になっていました。
★参考サイト reddit
●画像引用 Mud Flood 101 A Primer on Mud Flood Theory
𒁾以下(右側)は『Skeptoid』の記事の翻訳
【前回の最後の文】
お間違えのないように―― 『タルタリアとマッドフラッド』は、歴史家・考古学者・地質学者が唱えたのではなく、インターネット上における陰謀論文化の最も暗い下層部から発生したのだ。
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【続き】
そのため、ここでは(マッドフラッド理論について)「わざわざ論破するほどのことではない」と言ってしまいそうになる――多くの場合、その指摘は正しい。
だが、このマッドフラッドについては(これを見過ごすには)、信じられないような人気の高まりを見せているのだ。
『マッドフラッド理論』が議論されている動画やウェブ・フォーラムを検索・確認してみると、気が滅入るほどの多くの人々がその説を完全に受け入れていることがわかる。
マッドフラッド理論を事実として宣伝するYouTube動画の数は増え続け、中には数百万の再生数を記録するものもある。
故に、この記事――マッドフラッドを扱った記事は『Skeptoid』の全記事の中でもGoogleのランキングが高い――は、インターネットを通じて『タルタリアとマッドフラッド』の情報を探している人たちに向けた『別の目的地』となるものにしよう。
〈ブログ主:注〉マッドフラッドを信じる人たちが余りにも多くなっているため、ブライアン・ダニング氏は(そのことへの警鐘的な意味で?)この批判記事をマッドフラッド考察の参考になるようにしたと思われます。
これらの写真(マッドフラッドの根拠とされる写真)の多くを受け入れるには、全世界史を否定したり、古代における高度な文明の存在を主張したりする必要はなく、(ただ)『地下室(basements)』と『より深い地下室(sub basements/[地下2階]の意味)』の存在を認識するだけで済むのは明らかだ。
(ある)YouTube動画を見ていると、少なくとも1枚の写真は、シアトルにおける街の丘(=坂道)の急勾配を緩和するために、道路の高さを上げた(その際、1階部分の多くが埋まってしまった)時のものであることがわかった。
世界中の都市で同様の土木工事が行われていた。
特に20世紀初頭からの数十年間は、路面電車や自動車が急速に普及したため、すでに開発されていた地域の再舗装が必要になったからだ。
古い大都市に行けば、必ずと言っていいほど『地下ツアー』などが行われているのもそのためである。
以上のように、都市の建築物については、『世界的な泥の洪水(マッドフラッド)』のような災害により、各地の都市が埋没したという証拠は全くない。
YouTube動画やウェブ・フォーラムで見つけた多くの写真には、1940年に亡くなった(史上最も背が高い)身長272cmの人物――『ロバート・ワドロー(Robert Pershing Wadlow)』が写されたものもある。
これらのウェブページでは、彼の身元は一切明かされていない。
私(ブライアン・ダニング)がワドローのことを取り上げたのは、彼について簡単に調べられる上に、その写真が一般にもよく知られているからだ。
しかし、陰謀論者たちが、ワドローをマッドフラッドに結び付けることについては理解できなかった。
ワドローは1918年に生まれ、かなり若くして亡くなっているので、彼の写真には、旧式の車・服・街並みなどが写されている。
マッドフラッドは1800年代に起こったといわれているので、(一部の教育水準の低い人々には)この写真もその頃のものではないかと推測されている。
このように、ワドローはタルタリアに住む巨人の1人である――と。
また、他にも巨人症になった人物の写真が紹介されているが、それらは常に古いモノクロフィルム(白黒写真)である。
つまり、ワドローなどの(巨人症になっていた)人物たちの写真を見た支持者たちが、 (彼らを)マッドフラッドで滅びる前に地球に生息していたタルタリアの巨人だと考えているのは、明らかなようだ。
実際に、巨人の物語が古くからあることも、彼らの思い込みを強めるだろう。
マンモスや恐竜の骨が最初に発見されて以来、聖書根本主義者やアマチュア古典主義者のような『代替理論家(alternative theoreticians)』――ここでは歴史改変思想や疑似科学を唱える者たちくらいの意味――は、神話を参考にして、それらを古代にいたと伝えられる巨人の証拠にしようとした。
『巨人』は、歴史上のほぼ全ての『文化的な文献(神話・伝承)』に登場するので、それは、現在のインターネット陰謀論者が、マッドフラッドのアイデアを古代文献に結びつける上での便利な橋渡しとなっている。
さらに言えば、『文明をリセットする大洪水』という発想も、支持者たちがマッドフラッド理論に見られる独特の主張を古い伝承に結びつけようとする方法の1つである。
(各神話によって規模の差はあるものの)『ノアの大洪水』のような伝説的な洪水は「全てを消し去った」と伝えられている。
それに対し、マッドフラッドとされる洪水は、建物の周りを1~2メートル程度の泥が覆っただけであり、(マッドフラッドの支持者たちが提示する)古い写真に写っているように、作業員が比較的簡単にその泥を取り除くことができたという。
私(ブライアン・ダニング)の意見として、マッドフラッドには説得力の弱い要素が複数見られる。
●例えば、ビルの1階部分だけを埋めたことだけで、フリーワイヤレスエネルギー(いわゆるフリーエネルギーのこと)のような『先端技術』が失われてしまったのはなぜか。
●なぜ、巨人だけが絶滅させられたのか?
おそらく、体の大きな者たちだけが『泥の洪水(マッドフラッド)』に埋もれずに済んだのではないか?
●この泥は、どこから来てどこへ行ったのか。
●なぜ『国』とされるタルタリアだけが生き残れなかったのか?
●タルタリアの巨人は、なぜ我々と同じ大きさの家や建物に住んでいたのか?
〈ブログ主:注〉一応、マッドフラッド関連の書籍では、規格外の大きな扉の写真も紹介されていました〈注:左画像『巨大な扉』参照〉。
●世界の国々が共謀してこの問題を隠蔽しているのであれば、なぜ多くのユーチューバーやブロガーが、なんの干渉も受けず、自由にマッドフラッドについての情報を明かすことができるのか?
●そして、マッドフラッドのような陰謀論に対する長年の疑問は、現代の国家指導者たちがこの出来事を隠蔽することにより、一体なんの利益があるのか――ということである。
しかし、『タルタリアとマッドフラッド』という『砂上の楼閣』を崩壊させる恐れがあるので、これらの質問を余り押しつけないようにしよう。
〈ブログ主:注〉『砂上の楼閣』の原文は『the card house』。
これは『house of cards』とも表記できます。
『カードハウス』は、トランプの札で作る不安定な構造のことであり、翻訳では同義である『砂上の楼閣』を用いました。
By Brian Dunning(ブライアン・ダニング 著)
【後編:終わり】
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翻訳はこれで終わりです。
どうでしょうか――(ブログ主の超訳・駄翻訳ながらも)ブライアン・ダニング氏の記事をお読みになった方は、マッドフラッド理論を(程度の差はあれ)冷静に見られるようになるのではないでしょうか。
なお、ブライアン・ダニング氏が「これらの質問を余り押しつけないようにしよう」と言っていることをブログ主はやってしまっていますね(笑)。
ですが、次章では敢えて!——マッドフラッド理論への『ツッコミ所』をまとめたいと思います。
【注釈 2】
■注2 ルネサンス期の建築における美意識の問題
『ルネサンス建築』は、イタリアのフィレンツェで1420年代に始まり、17世紀初頭まで続いた建築様式を指す。
人体比率と音楽調和を宇宙の基本原理とし、ローマ建築の構成を古典主義建築として理論づけた。
この時代の建築は、比例と幾何学に基づく傾向があり、内部空間が高い場合は、出入り口も同じように高くする必要があったという。
例えば、ルネサンス初期の人文主義者・建築理論家・建築家である『レオン・バッティスタ・アルベルティ(Leon Battista Alberti)』によって考案された『サンタ・マリア・ノヴェッラ教会』には、巨大な中央扉が付いている。
また、ルネサンス建築は、ドーム型の天井が造られたことも特徴となっている。
★参考サイト
マッドフラッド理論へのツッコミ集
ルルーシュ
画像は、アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の主人公『ルルーシュ・ランペルージ(本名:ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア )』です。
コードギアスは、『厨二心(ちゅうにごころ)』がとてもくすぐられる作品であり、ルルーシュはそれを体現したようなキャラクターでした。
それでいて、数々の名言も残しています。
●画像引用 サンライズ
サンクトペテルブルクの大洪水
マッドフラッド系の動画では、『サンクトペテルブルク(ロシアの都市の1つ)』も取り上げられるようです。
その写真の1つには、街全体が泥で埋まっているものもあるとか(該当写真についてブログ主は未確認)。
画像には、建物が洪水に晒される光景が写っているので、過去に大きな水害があったことは確かでしょう――サンクトペテルブルクは大きな街だったので、英語サイトに歴史的災害のことが載っていました。
1824年にサンクトペテルブルクにおいて史上最大の洪水が発生し、約1万人が犠牲になったそうです。
また、1903年、1924年、1967年にも同地域で洪水が起こっていました。
洪水は、『ネヴァ川』の氾濫と『ネヴァ湾』の東部において急増する水――『雪解け水』など他にも要因あり――により、古い時代から度々発生していたとか。
(サンクトペテルブルクが建設される前の)1691年にも大洪水が発生し、その水域は現在のサンクトペテルブルク全域のおよそ7メートル以上も覆っていたと、スウェーデンの年代記(Swedish annals)に記されていたそうです。
つまり、この地域は治水が安定するまで洪水被害を避けることが難しかったということですね。
サンクトペテルブルク・ダムの建設は、1978年に着工し、2011年に竣工しました。
これにより、壊滅的な洪水から街を守ることが期待されているそうです。
上記の事情がある故に(大洪水被害のものも含めた)サンクトペテルブルクの写真は――その歴史的背景をよく知らない人たちに向けた――マッドフラッド理論のための恰好の素材にされたと思われます。
★参考サイト
𒅆The St. Petersburg Flood of 1824
𒅆RUSSIA BEYOND(サンクトペテルブルクの壊滅的な大洪水を記録した画像10枚)
𒅆Floods in Saint Petersburg (Wikipedia)
●画像引用 RUSSIA BEYOND
失われしタルタルア(?)
画像は、マッドフラッド系の話でしばしば引用されるイラストです。
おそらくは『失われしタルタリア文明のイメージ図』といったところでしょう。
マッドフラッドのことを調べている人がこのイラストを見たら――
( ゚д゚c)
「これ、もうラノベ(ファンタジー系)じゃん!」
――という『ツッコミ』を入れてほしいところです。
特に最近のライトノベル(略称:ラノベ)では、やたら『異世界』がテーマとされています。
上記のストーリーにおいてしばしば見られる展開――この世界とは異なる流れを辿った歴史(異世界)では、マッドフラッド理論で語られるようなタルタリア文明(みたいモノ)が存在していた可能性もあるでしょう(知らんけど)。
タルタリア文明を本気で信じる人たちの本音としては、厳しい現実に絶望したが故に『素晴らしき異世界の国(?)——タルタリア』に行きたいだけなのかもしれません。
あるいは、ブログ主も……?
(おいおい…… \( ̄∀ ̄*) )
●画像引用 tumgir
荒唐無稽なマッドフラッド理論——しかし、(クトゥルフ神話に登場する)『かの偉大なる御方』にそれが現実になるよう強く祈願すれば、嘘が真実になるやもしれません。
ただ、その代償は…… ( ̄▽ ̄) ニヤリ
この章は、マッドフラッド理論への『ツッコミ集』となります。
ブログ主が(大人げなく)指摘するまでもなく、マッドフラッド理論は、ツッコミ所満載な陰謀論です。
ただ、日本語のサイトでは、マッドフラッドを冷静に批評したサイトはまだ少ない――2022年2月1日時点――ので、この記事にも、幾分かの意義はあるのではないかとも思っています。
なお、マッドフラッド理論は『割と名誉棄損レべルな主張〈注3〉』を広範囲でばら撒いているので、批判されても仕方がない説なのは言うまでもありません。
アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の名言として――
「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ〈注4〉」
――というセリフがありますが、このような陰謀論は(民間人の歴史まで否定する要素を含んでいるので)もっと多くの批判があって然るべきだと、個人的には考えています。
そこで、以下にブライアン・ダニング氏のツッコミとブログ主のツッコミを並べてみました。
※ブライアン・ダニング氏の分に関しては、前章で述べたことと重複しますが、その点はご容赦ください。
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𒁾ブライアン・ダニング氏(『Skeptoid』のプロデューサー)の指摘
●ビルの1階部分だけを埋めたことだけで、フリーエネルギーのような『先端技術』が失われてしまったのはなぜか?
●なぜ、巨人だけが絶滅させられたのか?
おそらく、体の大きな者たちだけが『泥の洪水(マッドフラッド)』に埋もれずに済んだのではないか?
●『マッドフラッドの泥』は、どこから来てどこへ行ったのか。
●なぜ『国』とされるタルタリアだけが生き残れなかったのか?
●タルタリアの巨人は、なぜ我々と同じ大きさの家や建物に住んでいたのか?
●世界の国々が共謀してタルタルアやマッドフラッドのことを隠蔽しているのであれば、なぜ多くのユーチューバーやブロガーが、何の干渉も受けず、自由にマッドフラッドについての情報を明かすことができるのか?
●現代の国家指導者たちが、この出来事を隠蔽することにより、一体なんの利益があるのか?
𒁾ブログ主の指摘
●『マッドフラッド(泥の洪水)』以前の歴史を捏造とするならば、膨大な歴史の史料群も当然偽造されたものとなるが、それは可能なのか?
歴史上の記録は政治史だけではなく、戦史・戦略書などの軍事的資料、農耕や各種産業の技術書、文学・宗教・哲学などの書物、個々人が残した日記、各地の民間伝承・家系図などの民間資料など多岐に渡る。
※(カント・ヘーゲル・ショーペンハウワーなどの)難解かつ長編の哲学書や、膨大な量の仏典などまで、わざわざ捏造し、なおかつ人々の口封じまでしたのか?
●上記の資料を捏造するために、シュメール語・アッカド語・古代エジプト語・ラテン語・サンスクリット語などの古代語やそれを表記するための文字、また上記以降に派生した多くの言語と文字も捏造したのか。
また、言語史の変遷についてマッドフラッド理論ではどう説明するのか?
●『タルタリア』は大国家だったそうだが、そうした国には普通『統一言語(公用語)』があるはずである。
それは一体何語なのか?
●タルタリア文明はせいぜい約200前にあったはずなのに、それについて記した文献が一切出土されないのはなぜか?
※上記について、もちろん『タタール(あるいはモンゴル)』的な意味での『タルタリア/タータリー』の記述は除く。
●膨大な記録の捏造は『宇宙人級の存在』であれば可能かもしれない。
しかし、それだけの技術力があるなら『マッドフラッドとタルタリア』について人々に全く疑問を抱かせないよう脳(または意識)を細工してしまった方が遥かに手間が少ないと思われる――それを実行しないのはなぜか?
※現実として、上記のネタはブログや動画などで色々と紹介されている状況。
●タルタリアのことを本当に知られたくないのであれば、ユーチューバーに勘繰られるような跡を残さないほど、(『ノアの大洪水』のように)全てを一掃してしまった方が手っ取り早い――それを実行しないのはなぜか?
●マッドフラッドは200年以内のことなので、地下工事を行った場合は、隠蔽できないレベルで人間や巨人などの骨が出土するはずだが、そうなっていないのはなぜか。
※なお、古代中国の戦争『長平の戦い(紀元前260年)』において、戦後に虐殺された捕虜の人骨は出土している。
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このブログにて集めた『ツッコミ』は以上となります。
マッドフラッド理論について疑問を感じている方は、上記を参考に、マッドフラッド系の動画にコメントしてみてはいかがでしょうか。
個人的には、物語の素材として『マッドフラッド理論』は悪くないと思っています。
この話には、『大洪水神話』『巨人伝承』『超古代文明(時代設定は異なりますが)』などの要素がかなり盛り込まれているからです。
しかし、上記のようなツッコミが並べられる通り、話が『穴だらけ』であり、ある程度の知識を持っている人(あるいは一定以上の論理的思考力を持っている人)がマッドフラッドの話を聞くと、『中途半端な妄想』にしか聞こえません。
ただ、世界各地の神話や様々なフィクション(ファンタジー作品)を参考にすれば、超スケールながらも『マッドフラッドとタルタリア文明』について、なんとか『矛盾のない設定』を組み立てることができるかもしれません。
『マッドフラッドとタルタリアの考察』という意味では、このシリーズ記事は『その3』で終了となりますが、批判するだけで終わらせてしまうのは余りにも面白くないので、次回では『マッドフラッド理論の世界観(設定)』について考えてみたいと思います。
ライトノベルを参考にするなら、『異世界』が設定の材料にし易いのですが、これでは『ありきたり』かもしれませんので、なるべく別の話を……。
そう、クトゥルフ神話に登場する『外なる神』の力を以てすれば、我々の現実を改変することなど、造作も…………
いあ いあ んぐああ んんがい・がい!
いあ いあ んぐああ…………(以下略)
※発狂中
おっと、失礼しました。
では、執筆完了までお待ちを!
【注釈 3~4】
■注3 割と名誉棄損レべルな主張
民間でも古くまで遡れる家系図や代々の墓を持っている人たちはいるが、マッドフラッド理論に基づくなら、それも捏造ということになってしまう――甚だ失礼な話である。
また、この説は(大袈裟に言えば)苦難を乗り越えて歴史を築いていた先人への冒涜でもある。
思想面に目を向けるなら、マッドフラッド理論には「世界各地の歴史や伝統を否定する」という要素も含んでいるので、各地域の共同体やその思想的基盤を煙たがっている左翼やグローバリストにとっては、極めて都合のよい陰謀論でもある。
日本で言えば、『皇室の権威』を貶めることにも使えるだろう。
それは、(皇室への好き嫌いは人それぞれにしても)日本の伝統・思想的基盤を解体する(『日本人のまとまり』を崩す)ための1つの材料には成り得るということでもある。
考え過ぎかもしれないが、マッドフラッド(特にその拡大について)を考察する際には、上記の可能性も頭に入れておいた方がよいかもしれない。
少なくとも、日本に進出したい海外勢力には、マッドフラッド理論が日本に広く受容されるのは有益だと思われる。
まあ、これもまた『陰謀論』ということになるが。
■注4 撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ
『コードギアス』における上記のセリフは、アニメの『第1期の第1話』と『第2期(R2)の最終話』において使われた。
(動画をよく視聴すると)前者は「~覚悟がある~」、後者の場合は「~覚悟のある~」となっており、助詞が微妙に異なっている(まあ、どうでもいいことだが)。
参考・引用
■参考文献
●Mud Flood 101 A Primer on Mud Flood Theory Tim Ozman 著
■参考サイト
●Wikipedia
●WIKIBOOKS
●Wikiwand
●Weblio辞書
●ニコニコ大百科
●ピクシブ百科事典
●コトバンク
●goo辞書
●SKEPTOID
●AtheistDominion
●YAHOO 知恵袋
●美術ファン@世界の名画
●The St. Petersburg Flood of 1824
●RUSSIA BEYOND
●goodreads
●tumgir
●Asianprofile
●名言まとめドットコム
●アニヲタWiki(仮)
●Patreon
●旅する記
●株式会社IMS HP