イルミナティカードとクトゥルフ神話 その4

ネクロノミコンとヴォイニッチ手稿

ヴォイニッチ手稿のページの1例

 謎の書物である『ヴォイニッチ手稿』は未だ決定的な解読に至っておらず、現代の研究者たちも悩ませています。

 一説によると、異世界のことを記した書物ともいわれています。

 

 バーバリアン・イルミナティの最高位にいた人物曰く、イルミナティの秘密がヴォイニッチ手稿に隠されているとか。

 この発言が正しいとしたら、イルミナティで行われているという人間の生贄を伴う魔術儀式、そして彼らが成そうとしている計画などは、ヴォイニッチ手稿に秘められたことに関係しているのかもしれません。

 

●画像引用 Wikipedia(ヴォイニッチ手稿)

ソイガの書にある魔法陣の1つ

  『ソイガの書(The Book of Soyga)/別名:アルダライアの書(The Book of Aldaraia)』は、魔術に関する16世紀のラテン語の文献(論文)です。

 上の画像は、ソイガの書に載っている魔法陣の1つであり、正方形を基準にして描かれています。

 ソイガの書には占星術、魔術、悪魔と天使のリストなどが記されていたそうです。

 錬金術師・占星術師であるジョン・ディーは、その1部を所有しており、熱心に研究していました。

 ディーの死後(1610年代以降)、『ソイガの書』は行方がわからなくなっていましたが、1994年にこの書物の写本が大英図書館(世界最大の図書館)に所蔵されていた古書の山の中から発見されました。

 

 ソイガの書にはディーが解読できなかった暗号がありました。

 ディーがエドワード・ケリーと共に旅をしていた際、彼はケリーの交霊術を通じ、大天使ウリエルに自身が研究していたソイガの書についての意見を求めたことがあったそうです。

 ウリエルの回答は、楽園にいた頃のアダムに明かされた天界の知識がソイガの書であり、大天使ミカエルのみがそれを解読できるということでした。

 このソイガの書が、ヴォイニッチ手稿の真の名前であるという説もあるようです。

 ヴォイニッチ手稿には、ラテン語の文字も数か所見つかっているので、この説にはそれなりの説得力はありそうですが、ソイガの書には、ヴォイニッチ手稿において描かれたような数多くの植物に関することは記されていないようです。

 

●画像引用 Aldaraia sive Soyga vocor

 『イルミナティカードとクトゥルフ神話』シリーズの最終回となります。

 

 前回の記事で紹介した『ネクロノミコン断章』の製作に協力した英国の作家・評論家の『コリン・ウィルソン(ColinWilson)』は、H・P・ラヴクラフトクトゥルフ神話から影響を受け、自身もその系譜の小説〈注1〉を執筆しました。

 そうした小説の中で、コリン・ウィルソンは『ヴォイニッチ手稿』が、ネクロノミコンの写本だったという架空の設定を織り込みました。

 

 ヴォイニッチ手稿は本ブログの主要テーマの1つであり、その考察は『ヴォイニッチ手稿の考察 その1』より開始しています。

 内容が1部重複してしまいますが、その記事を引用して説明したいと思います。 

 

 ヴォイニッチ手稿は、不思議な植物などの絵と未解読の文字に満ちた謎の古文書(写本)として知られています。

 この手稿の名称は、発見者であるポーランド系アメリカ人――ウィルフリッド・ヴォイニッチに因み、タイトルや著者名などの記述はなく、手稿の執筆時期も不明です。

 

 ウィルソンの小説におけるヴォイニッチ手稿の設定はフィクションですが、全く根拠なくこの設定を決めたわけではないようです。

 というのも、ヴォイニッチ手稿の作者候補の1人として、『エドワード・ケリー(EdwardKelley)』が挙げられているからです。

 前回の記事で紹介した通り、ケリーは錬金術師占星術師である『ジョン・ディー(John Dee)』と協力し、天使から『エノク語』などの知識を授かったとされる霊媒師です。

 創作・出版された魔道書『ネクロノミコン断章(1978年発売)』では、ディーが残した暗号文書(交霊文書)がネクロノミコンだったという設定になっていました。

 また、1912年にヴォイニッチ手稿を入手したウィルフリッド・ヴォイニッチは、過去においてディーが同手稿を所有者しており、それを神聖ローマ皇帝ルドルフ2世に売却した可能性があると示唆していたそうです。

 ディーとケリーが残した暗号文書は、近代西洋魔術において『エノク魔術(Enochian magic)』として体系化されました。

 そんな2人が、奇しくもヴォイニッチ手稿と関わりがあると噂されているのです。 

 

 無論、『エノク魔術となった暗号文書=ヴォイニッチ手稿』ということはないかもしれませんが、交霊によって知識を得たケリーが、それをもとにヴォイニッチ手稿を執筆した可能性は考えられます。

 あるいは、この2人が影響を受けた魔術書――例えば『ソイガの書〈注:左画像参照〉』――が、ヴォイニッチ手稿の元となった書物なのかもしれません。

 

 上記の推測が事実だと仮定して考えると、イルミナティカードの1つとして描かれたネクロノミコンとは、ヴォイニッチ手稿のことを暗示している可能性も出てくるのです。

 しかもこれを裏付けるような情報もあるようです。

 

  バーバリアン・イルミナティ〈注2〉の最高位にいた人物が、ヴォイニッチ手稿の秘密の1部を告白する記事があり、彼は以下のようなことを語っていました。 

 

●ヴォイニッチ手稿にはイルミナティの偉大な秘密が暗号で書かれている。
●ヴォイニッチ手稿を書いたのはイルミナティのメンバーであり、暗号の解読キーを示す前に殺害された。

★引用 カレイドスコープ

https://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-271.html

 

 ケリーは神聖ローマ皇帝ルドルフ2世から魔術師の嫌疑をかけられて投獄された後、脱獄を試みましたが失敗し、事故死したとされています。

 もし、これが実際には事故死ではなく他殺だとしたら、さらにケリーがイルミナティ(の元になった組織?)のメンバーだったとしたら、彼がヴォイニッチ手稿の作者である可能性は高くなります。

 そして、ヴォイニッチ手稿に隠されたというイルミナティの秘密とは何なのか?――これがディーとケリーの暗号文書、あるいは『ソイガの書』などの魔術的文献に関わりがあるとしたら、これこそがイルミナティが考える『現実のネクロノミコン』なのかもしれません。

 

 ヴォイニッチ手稿は一般にも公開されていますが、そこに魔術書的な意味を見出すのは難しいでしょう。

 文字が未解読ということもありますが、西洋魔術でよく見られる幾何学的魔法陣が描かれているわけではないからです。

 ただ、このヴォイニッチ手稿には切り取られたページがあり、そこに何が書かれていたかは未だ不明です。

 そのページにこそ、イルミナティが公表したくなかった秘密があったのかもしれません。

 

 上記の件について我々が知る術はありませんが、このヴォイニッチ手稿で描かれた世界が、『クトゥルフ神話的な恐怖』と繋がりそうなイルミナティカードは存在しています。

 次の記事でそれを見ていきましょう。


【注釈 1~2】

 

■1 コリン・ウィルソンのクトゥルフ神話作品

 『精神寄生体』、『賢者の石』、『ロイガーの復活』などが、コリン・ウィルソンのクトゥルフ神話作品に当たる。

 

■2 バーバリアン・イルミナティ
 バーバリアン・イルミナティとは公式のイルミナティのことであり、欧州貴族の手足となって『新世界秩序(ニューワールドオーダー)』のために働いている『闇のイルミナティ』ではないとされる。
  ただし、イルミナティ離脱者だというジョン・トッドの話などを照らし合わせると、どちらのイルミナティにも怪しさを感じる。

 単純に同じ組織内の2大派閥が争っているだけで、両者は『同じ穴の狢』なのかもしれない。
 ジョン・トッドについては以下を参照

 ※〔エプスタイン事件の考察 中編 4章 ケルトの末裔〕 

イルミナティカードと『巨大なクズ』

 上の画像は、ヴォイニッチ手稿のページ『33r』の絵であり、左の画像はページ『101r』の絵の1部です。

 

 この2つの植物は人間の頭部に根を下ろし、その養分を吸い取っているようにも見えます。

 

●画像引用 ヴォイニッチ手稿

Giant Kudzu(巨大なクズ)

 イルミナティカードに描かれた謎の植物(クズ)の怪物です。

 カードの英文は、ゲームルールに関する説明のみであり、そこから深い意味を見出すことは困難です。

 イルミナティと植物には余り繋がりがなさそうですが、何故このような怪物的植物がイルミナティカードの1つとして選ばれたのでしょうか。

 

●画像引用 STEVE JACKSON GAMES

アメリカ合衆国におけるクズの分布図

●画像引用 Wikipedia

 ヴォイニッチ手稿の解読の成功したと主張する作家や学者たちは複数います。

 その見解としては、『婦人の健康に関する医学書』、『ドミニコ会の修道女がアラゴン王国女王であるマリアのために俗ラテン語で記述した生活に関する参考書』などの説を唱えています。

 ただ、ヴォイニッチ手稿を「読める」と主張した者たちは、上記のような識者たちだけではありません。

 

 ネット掲示板『2ちゃんねる(現5ちゃんねる)』には匿名で自称『霊能者』的な人物、あるいは「異世界を体験した」という人物が複数現れ、ヴォイニッチ手稿について数々のコメントを残していきました。

  こうしたネット掲示板の人たちの主張で概ね共通している見解は、ヴォイニッチ手稿に描かれた植物の『生物として優位性』です。

 

 彼ら曰く、ヴォイニッチ手稿には我々が住む世界とは異なる世界——いわゆる『異世界』のことが描かれており、その世界では植物が生物界の頂点に君臨しているとか。

 そして人間は養分(精神エネルギー?)を吸い取られる対象であり、端的に言えば『餌』になっているそうです。

 仮にこれが事実だとすれば、まさにクトゥルフ神話を思わせるような恐怖の世界です。

 上記の意見に対し、「何をバカなことを……」と思う読者もいらっしゃるかもしれせんが、ヴォイニッチ手稿には実際にそれを思わせる絵もあるのです。

 

 左の画像にある『ページ33r』と『ページ101r』の絵には、人間の頭に根を下ろし、その養分を吸い取るような植物が描かれています。

 こうした絵を見ると、ヴォイニッチ手稿が『医学書』や『生活のための参考書』の書物であるとは、とても思えません。

 むしろ、ネット掲示板に現れた自称『霊能者』的人物などの意見の方が、説得力があるといえましょう。

 もっとも、これだけでは単に『怪物的な植物』がヴォイニッチ手稿(2ページ分)に描かれただけのことなのですが、実はイルミナティカードにも『怪物的植物』が描かれたカードがあるのです。

 それが左の画像にあるイルミナティカードーー『Giant Kudzu(巨大なクズ)』です。

 

 『Kudzu』とは植物の『葛(クズ)』のことであり、学術的には『マメ科クズ属つる性多年草』とされています。

 元々は温帯および暖帯に生える植物であり、北海道から九州までの日本各地の他、中国からフィリピン、インドネシア、ニューギニアなどアジアを中心に分布しています。

 余りに繁殖力・拡散力が強いため、有害植物・侵略的外来種として指定されており、クズはアメリカ南部地域において、除草剤の散布や刈り取りでは食い止めることが困難なほど、生息域を拡大しているそうです。

 何故、アジアの植物であるクズがアメリカにあるのかというと、Wikipediaでは以下のように説明しています。

 

 クズは、ペンシルベニア州の土壌侵食を食い止めるため、1876年に土壌保全局と市民保全部隊により計画的に導入された。

 クズは当初、室内でも生育する園芸植物として南西部に導入されたが、20世紀初頭までにはその他の用途にも使われはじめ、結果として地植えされることになったクズは周辺に勢力を伸ばすことが容易になった。

 クズが導入されてから135年が経った現在、クズはすでにアメリカ南東部の土地300万ヘクタールを覆っており、この面積は年間5万ヘクタールずつ拡大していると言われている。

 この過程で送電線・建築物・固有の植物などが多く犠牲になっている。

 クズは他の植物すべてを、葉で覆い隠し、幹を締め付け、枝を破壊することで根こそぎにしてしまう。クズは急速に成長し、また窒素分の少ない土壌でも生育することが出来る特性を持っているため土地の資源をすばやく獲得し、在来の植物を競争から追いやることができる。

★引用 『アメリカ合衆国におけるクズ』より

 

 この記事だけを判断材料にするなら、アメリカ大陸を浸食するほどの有害性故に、植物のクズがイルミナティカードの1つとして選ばれたような気がしますが、カードの絵を見ると、それは単なる『有害植物』という範囲では収まらない存在とされているようです。

 

 カードに描かれた『巨大なクズ』は、他の建物と比べて圧倒的な高さがある巨大な塔に、その蔓を絡み付かせています。

 この『巨大なクズ』には『目』や『口(?)』のようなものがあり、大都市の巨大建築物すら浸食しようとする怪物として描かれているのです。

 また、その蔓はタコやイカの触手を思せる形状しているため、カード名にある『クズ(Kudzu)』は、クトゥルフ神話に登場する邪神『クトゥルフ(Cthulhu)』とかけているのかも――という説もあるようです。

 

 イルミナティカードにおいてクトゥルフ神話関係のカードは複数作られた理由は、このような怪物的植物が関係しているのかもしれません。

 イルミナティと怪物的植物――そこには一体どんな繋がりがあるのでしょうか。


血塗られし植物神

■『巨大なクズ』以外のクトゥルフ神話関連と思われるイルミナティカード

 

上・左 Necronomicon(ネクロノミコン) 

上・右 Fraternal Orders(友愛結社) 

下   Servants of Cthulhu(クトゥルフの下僕)

 

●画像引用 STEVE JACKSON GAMES

バアル・ハモン神

 バアル・ハモンは、フェニキアの都市カルタゴの主神であり、天候と植物を司る神とされています。

 初期のカルタゴの主神は、カルタゴの宗主に当たる都市ティルスの神――メルカルトでしたが、両都市の関係が悪化した後、バアル・ハモンが主神とされるようになったそうです。

 カタルゴではバアル・ハモンとその妻とされた女神タニトアスタルトと習合した女神)に多くの人身御供(特に子供)が捧げられました。

 なお、メルカルトにも植物神としての性質があり、バアル・ハモンと同じく人間の生贄が捧げられました。

 

 陰謀論において、イルミナティの黒幕といわれる超常的な存在は宇宙人『レプティリアン』が知られていましたが、実はそれはイルミナティが流したミスリードの情報なのかもしれません。

 

 イルミナティにとって重要文書(かもしれない)ヴォイニッチ手稿に描かれた『食人植物』、そしてイルミナティカードに描かれた怪物的植物(『巨大なクズ』)から推測できる彼らにとっての真の神――それは古代においてバアル・ハモンのような植物神として崇拝された存在だと、ブログ主は考えています。 

 イルミナティが、現代になっても人間の生贄を捧げている(といわれている)理由の1つとして、こうした『植物神(一神教では悪魔とされた古代神)』の存在も大きいのではないでしょうか。

 

●画像引用 Wikipedia

  では、これまでの記事の内容をまとめてみましょう。

 

●イルミナティカードには、現在まで4枚のクトゥルフ神話関係と思われるカードが存在している。

 それは『ネクロノミコン(Necronomicon)』、『友愛結社(Fraternal Orders)』、『Servants of Cthulhu(クトゥルフの下僕)』、そして『Giant Kudzu(巨大な葛)』のカードである。

●『友愛結社(Fraternal Orders)』には、フリーメイソンと思われる人物が、邪神クトゥルフに見える像を手にした様子が描かれている。

●フリーメイソンに関係している思われるオカルティストが製作に参加した魔道書『ネクロノミコン断章』には、「ジョン・ディーとエドワード・ケリーの暗号文書が現実におけるネクロノミコンだった」という設定が織り込まれている。

●暗号文書の製作者の1人であるエドワード・ケリーは、謎の植物が描かれた書物『ヴォイニッチ手稿』の作者だという説がある。

 あるいはジョン・ディーが研究していた『ソイガの書』が『ヴォイニッチ手稿』だという説もある。

●一説によると、ヴォイニッチ手稿に描かれた植物は、人間より上位の存在であり、人間を食料にしているといわれている。

 実際にヴォイニッチ手稿には、人間を餌(養分)とするような怪物的な植物も描かれている。

●イルミナティカードには、巨大な塔に絡み付くほどの巨大な怪物的植物(クズ)が描かれており、これが人間にとって脅威の存在であると示唆されている。

 

 こうした情報をまとめると、以下のことが浮かび上がってきます。

 

●『フリーメイソン=イルミナティ?』は、クトゥルフ神話の邪神クトゥルフの形状を思わせるような怪物的植物を崇拝している。
●イルミナティカードに描かれた『ネクロノミコン』とは、怪物的植物の力を利用することを記した魔術書であり、その秘密は、ヴォイニッチ手稿やエノク魔術、あるいは『ソイガの書』などのオカルト的な古文書に隠されている可能性がある。

 

 これまでイルミナティと関連している(といわれている)超常的な知的存在といえば、『レプティリアン〈注3〉』と呼ばれるヒト型爬虫類の宇宙人が知られていました。

 ですが、イルミナティカードを調べていくうちに、それとは別の『人間を喰らう怪物的植物』が浮かび上がってきたのです。

 しかし、よく考えてみればこれは自然なことなのしれません。 

 というのも、イルミナティにおいて崇拝されている重要な神の1柱に『バアル』がいるからです。

 『バアル(アッカド語では『ベール』)』と呼ばれた神は複数存在〈注4〉しますが、この神は基本的に竜を倒す英雄神とされており、竜蛇神(=爬虫類)の系統の神格(または知的生命体)ではありません。

 そして古代において数多くの人身御供が捧げれらた『バアル・ハモン』という神は、『植物神』でもあるのです。

 さらに言えば、この神はイルミナティ支配層の祖先といわれる黒い貴族〈注5〉の故郷――フェニキアの都市カルタゴの『主神』でもありました。

  

 バアル・ハモンのように人間の生贄を捧げられた神の正体が、ヴォイニッチ手稿やイルミナティカードで描かれたような『怪物的植物=クトゥルフ神話的な邪神』だとしたら、これまで紹介してきた情報が繋がってくるのではないでしょうか。

 

 すなわち、イルミナティカードに描かれたクトゥルフ神話関係のカードは、血生臭い古代神が、今現在も支配層によって崇拝されていることを暗示しているのかもしれないのです。

 また、そうした神々と接触する方法を記した『イルミナティにとってのネクロノミコン(魔道書)』とは、ヴォイニッチ手稿の切り取られたページのことを指しているのかもしれませんね。

 なお、これまで述べてきた情報について、ブログ主は参考図(相関図)を下記に作成しましたので、よろしければご確認ください。

 

 クトゥルフ神話はあくまで架空の物語=フィクションです。

 ですが、そこに登場するような恐ろしい神々は、実は古来から現代に至るまで、我々の身近に存在しているのかもしれません。

 そして『巨大なクズ』のカードに描かれた通り、我々はいつかそうした『植物の神々』と直面することがあるのでしょうか。

 もし、そんな時が来たら、我々は…………!

 

 では、これにて『イルミナティカードとクトゥル神話』シリーズは完結です。

 ここまで読んでいただいた皆様に心から感謝致します。

 

 ありがとうございました。 


クトゥルフ神話関係のイルミナティカードに関する参考図

【注釈 3~4』

 

■3 レプティリアン

 陰謀論では、一般的にユダヤ系(特にロスチャイルド家)の国際金融資本が世界が牛耳っているという説が主流だが、これはあくまで人間世界に限った話であり、その黒幕を人間以上の超常的な存在に求める説もある。

 それは、魔王ルシファーなどの『悪魔(霊的存在)』が黒幕であるという説であり、あるいはレプティリアンなど『人間に悪意を持った宇宙人』が黒幕であるという説である。

 この2つの説を統合した『悪魔=宇宙人のレプティリアン』という説もあり、こちらの場合は「古代の地球にやってきた宇宙人が古代神話の神々(後の悪魔)になった」という説をとっている。

 メソポタミア文明の遺物には、人型爬虫類に見える彫像が発掘されているため、陰謀論界隈においてこの説は一定の信憑性を与えている。

 

■4 バアル(アッカド語では『ベール』)と呼ばれた神は複数存在

 バアル(フェニキア文字:𐤋𐤏𐤁/b‘l/英語:baal)は、アッカド語ではベール(bēlu)といい、元はシュメール語で『主』を意味する『エン(楔形文字:𒂗/en)』に由来する。

 『エン』の字は、『エンリル(楔形文字:𒀭𒂗𒆤/dingir-en-lil2/意味:風の主)』や『エンキ(楔形文字:𒀭𒂗𒆠/dingir-en-ki/意味:大地の主)』など、シュメール神話における主要な神々の名前に付いており、後の時代において神々の王の呼称となった。

 バビロニア神話で主神となったマルドゥクも『ベール(主)』と呼ばれている。

 古代パレスチナ方面では、アッカド語の『ベール』が伝わって『バアル』となり、複数の神々がこの名前で呼ばれた。

 最も有名な『バアル』は、メソポタミア神話の天候神アダドをルーツとする『バアル・ハダド』であり、他には以下のような『バアル』が古代において崇拝された。

 

●バアル・ペオル ~ モアブ人の神。キリスト教(悪魔学)において悪魔ベルフェゴールとされた。

●バアル・ベリト ~ シュケム人の神。キリスト教(悪魔学)において悪魔ベリト(ベリス)とされた。

●バアル・ゼブル ~ ペリシテ人の神。キリスト教(悪魔学)において悪魔ベルゼブブとされた。

           この名前の意味は『高き館の主』であり、バアル・ハダドの尊称だった可能性がある。

●バアル・ハモン ~ フェニキア人の都市カルタゴの主神。

           バアル・ハモンはウガリット神話(カナン神話)において『神々の父』とされた最高神エール

           習合していたようだが、エールの息子という説もある。

           あるいは、ハモンの名前の由来は古代エジプトの神アメン(アモン)かもしれない。

           バアル・ハモンはアメンと神性が似ていることに加え、共に羊の角を生やした神でもある。

                                                   

 陰謀論では、マルドゥク(ベール)、バアル・ハダド、バアル・ハモンなどを全て同一の神(または悪魔)として扱う傾向も見られるが、名前の語源を辿ると別々の神であることが多い。

 動物との関連では、『羊』と結び付いたバアル・ハモンのような例外もあるが、一般的にバアル系の神は『牛』と結び付けられることが多く、豊穣神としての性質を持つ。

 なお、旧約聖書において神(ヤハウェ)に敵対視されていたバアルは、キリスト教(悪魔学)では悪魔バエルとされた。

 この悪魔は、おそらくバアル・ハダドもしくはバアル・ハモンをルーツとしていると思われる。

 

■5 黒い貴族

 イルミナティの支配層のルーツは『黒い貴族』と呼ばれ、ヴェネツィアの根拠とする金融貴族のことを指している。

  『黒い貴族』と呼ばれたのは、中東系で肌の色が黒かったからだとか。

 彼らはフェニキア人であり、カルタゴなどのフェニキアの植民都市が元々の出身だといわれている。

 カルタゴ滅亡後は、ゲルマン民族ノルマン民族の南欧侵略の時期に当たる紀元500年頃にヴェネツィアの浅瀬で防衛策を講じ、拠点の安全に務めたので、結果的にヴェネツィアが海洋都市として栄えるようになり、『黒い貴族』が誕生することになったという。

 上記のことが事実かどうかはともかく、イルミナティで行われているという悪魔崇拝の中心的神格――バアルやモロク(ルーツはメルカルト)は、元々フェニキア人(母体はカナン人)の神である。

参考・引用

■参考文献

●魔道書ネクロノミコン ジョージ・ヘイ  編集 大瀧啓裕 訳

●高等エノク魔術実践教本 ジェラルド・J. シューラー 著、岬健司 訳 国書刊行会 

●黄金の夜明け魔術全書1 イスラエル・リガルディー 編、江口之隆 訳、秋端勉 責任編集 国書刊行会

●現代魔術の源流 『黄金の夜明け団』入門 チック・シセロ + サンドラ・タバス・シセト 著、江口之隆 訳 ヒカルランド

●ILLUMINATI New World Order  STEVE JACKSON GAMES

●イルミナティカードの悪魔の予言:恐怖の陰謀 天野翔一郎  著 リアル出版

●ラヴクラフト全集 H・P・ラヴクラフト 著 創元推理文庫

●真ク・リトル・リトル神話体系 H・P・ラヴクラフト他 著 国書刊行会 

●図解 悪魔額 草野巧 著 新紀元社

●Aldaraia sive Soyga vocor Jane Kupin 英訳・編集

 

■参考サイト

●Wikipedia

●ニコニコ大百科

●ピクシブ百科事典

●コトバンク 

●Hiroのオカルト図書館

●人間白書

●カレイドスコープ

●2ちゃんねる(現5ちゃんねる) 

●煩悩くん フルスロットル

●日本教育一考(+日本人の知らない真実を発掘)

●イルミナティカード全まとめと解説

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